時は流れ、季節は止まる

昨日は久しぶりに友達に会った。彼女と知りあって、そろそろ十年になるけれども、一緒に過ごした時間は多分半年にも満たない。不思議な感じがする。
久しぶりに会った彼女の顔には、それなりの時の流れが刻まれていて、もちろん、僕にもそれなりの時の流れは刻まれている。僕は仕事帰りで、スーツのままで行ったのだけど、彼女にはそれが新鮮だったようだ。ひんぱんに会っていた頃は、僕は大学生で、もちろんスーツを着る機会なんてそうなかった。
話していて気付いたのが、僕と彼女は冬に会うのが初めてだということ。10年近く知り合いなのに、僕らは春と夏にしか会ったことがなかった。意図的にそうしていた訳ではないのに、なぜかそうなっていた。
止まっていた季節を動かしてもいいのだろうか。

歳をとる

恋してます、なんて書いたけど、人間歳をとると心もなかなか固くなるもので、しばらく会わずにいると、なんかどうでもよくなってきたりするのです。まあ、それも物事を考えていくと、今までのようにはいかなくなることが沢山出てきて、ついつい現実的になってしまうことが関係しているのかもしれません。そういうときに、歳をとったなと感じてしまい、なんか鬱になるのです。

なんかなあ、結婚とかそういうのってどうでもいいんだけど、女の子ならどうでもいいことじゃないんだよね。ましてや30過ぎてるとなおさらかな。

若冲

相国寺の中にある美術館で開催されている若冲展に行きました。
もう何年も前のことになるけど、S嬢の修論の資料作りを手伝ってから、若冲は気になる作家であった。
若冲といえば、その鮮やかな色使いと、偏執狂かと思うほどの緻密な描写が有名だけど、やっぱり実物を目の前にすると、その力に圧倒された。
釈迦三尊像動植綵絵が展示されている部屋に入った瞬間、息をのむ迫力。S嬢が主張していたことがすんなり腑に落ちる。
僕は若冲の絵はすごく写真的だと思っている。きっと、彼はカメラの目をもった、数少ない人間だったのだろうと思う。緻密で、躍動感があるようで、実はない。現実をシャッター速度1/1500ぐらいで切り取っているような画面。頭を掻く雌鳥の絵の、閉じかかったまぶたなんて、0コンマ以下の瞬間を切り取っているような感じがする。
もう一回ぐらい行きたいな。

駄目元

ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!

何度目だろうか。はてなのプレゼントキャンペーンのキーワードをここに書くのは。当たらないとは思うけど、書かなきゃ当たらないのでまた参加。
当たれば、本当に天まで上る心地なのにな。