時は流れ、季節は止まる

昨日は久しぶりに友達に会った。彼女と知りあって、そろそろ十年になるけれども、一緒に過ごした時間は多分半年にも満たない。不思議な感じがする。
久しぶりに会った彼女の顔には、それなりの時の流れが刻まれていて、もちろん、僕にもそれなりの時の流れは刻まれている。僕は仕事帰りで、スーツのままで行ったのだけど、彼女にはそれが新鮮だったようだ。ひんぱんに会っていた頃は、僕は大学生で、もちろんスーツを着る機会なんてそうなかった。
話していて気付いたのが、僕と彼女は冬に会うのが初めてだということ。10年近く知り合いなのに、僕らは春と夏にしか会ったことがなかった。意図的にそうしていた訳ではないのに、なぜかそうなっていた。
止まっていた季節を動かしてもいいのだろうか。