公と私

僕の職業は公的な面が結構大きな仕事だと思う。毎日特定の大人数の前で話をしているので、その公的な部分が僕自身であるという勘違いをする人が、ごくごく稀にいる。
でも、勘違いをしないで欲しい。仕事をしている時の僕と、プライベートの僕では、大きく異なる人物である。僕をよく知る友人は、僕が今の仕事をしているのは、日本の未来にとって良くないという人もいる。その通りであると、僕自身も思う。プライベートの僕はどうしようもなく滅茶苦茶である。
はっきり言って、僕は人と深く関わることを避ける傾向にある。何でも受け入れてもらえると思うのは大きな間違いである。僕はそんなに懐が深い人間ではないと、自分では思っている。もしかすると、いい加減であることが、懐の深さだと勘違いする人もいるのかもしれない。
大きな声で言っても、僕は差し支えはないのだけれども、社会的に問題になっているから、大きな声では言わないけど、僕は完全に「職業的ほにゃほにゃ」なのである。僕は僕のクライアントを無条件に受け入れることが出来ないし、彼らの為に僕自身の生活を犠牲にする気はこれっぽっちもない。
何年か前に、僕が胆嚢を悪くした時も、公の僕を僕自身だと勘違いして、プライベートの僕にも同じものを求めようとした人がいる。大きな間違いである。僕は偉くも無いし、人に自慢できるものがそれ程たくさんある訳ではない。僕はただ、僕の職業のある一面が巧いだけであって、僕は今の職業に生活をささげる気は無い。
だから、
僕のプライベートに立ち入るな!